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しつこく

よくわからない物語を書いているわけです。
妄想ですから。
やっとこ序章が書き終わったよー。
何というか、やればできるな私(何)


序章が一番長い気がするぞ


「武医(たけくすし)」序章後編

あの怪物は、『病魔』と慣習的に呼ばれているらしい。
その名の通り、病気が形を取った物なんだという。
病院や診療所に巣食い、病気の人達に憑いては病状を進行させ、最終的には死に至らしめる。
健康な人に憑き、病を与える場合もある。
病気があるから病魔が生まれ、そして病魔がいるから病人が生まれていく。
まさに悪循環だ。
病魔は普通、人に見る事は出来ない。
ごく一部の人間だけがそれを見る事が出来る。
(いわゆる『霊感』に近い物があるのだろうか。俺は幽霊は見たことはないが)
片山先生がその「ごく一部の人間」であり・・・俺も、その1人なんだろう。
 「見る事が出来る人は、対抗する事も出来るんだよ」
片山先生が、そう教えてくれた。
病魔を見る事が出来る者は、ちゃんと訓練をすれば
先程の片山先生のように病魔に対抗する「術」を身につける事が出来るそうだ。
見える事と、術を使える事が何故連動するのかは片山先生にもわからないらしい。
もしかしたら、ずっと昔は当たり前のように医師による病魔退治が行われていたのかもしれない。
西洋医学が発展する中で、ごく一部の人間しか認識する事の出来ない病魔の存在は、
世間から忘れられていった。
そして、認識できる一握りの人間たちが、人知れず病魔と闘っていた・・・
と、これは片山先生と俺で出したただの推測だが。
病魔というのは、色々な姿かたちを取る。
人型、動物型、植物型、その他諸々、様々だそうだ。
片山先生も、同じ姿の物を見た事はないと言う。
だとしたら、今日見たあの病魔は、前に見たものと同じだろうか?
あの病魔が、ずっとこの病院に潜んでいて・・・
はっと、俺の頭の中に思い出される事があった。
あの当直の日の2日後、病棟で1人の患者が急変し、亡くなった。
当直の前の日から容態が悪くなっていたから、起こりえる事態だと思っていたけれど。
もしかしたら、俺の見た『病魔』がその人に憑いたせいかもしれない。
確証があるわけではない。
でもあの時、出くわした病魔に俺が何か出来ていたら。
もしかしたらその人は亡くならずにいたかもしれない。
主治医として・・・とはまた違った、後悔。
 「助けられるなら、助けたいよね」
片山先生が言った。
 「それなら、祓ってみたらどうかな。『病魔』を」
微笑みかけてくる片山先生の言葉に、俺は賛同した。
賛同した。
確かに賛同した。
医療とは違った側面だけれど、それで救える者があるのならいいと思った。
その思いは今でも変わってはいないけれど・・・


 「はぁ・・・」
病魔はこうして見ると結構現れるものだ。
医師としての業務をこなすその裏での病魔退治。
・・・病魔なんて見えなければ、もう少し楽だったかもしれないのに・・・
 「・・・はぁ」
外病院の当直明け、人の目を盗んでナースステーションでぐったりと机に突っ伏した。
自分の素養をちょっと恨んだ、並木修平、3年目の夏・・・

<序章終>
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
主人公のフルネームがやっと出た。
序章が一番真面目な展開だった気がします。
本編の内容はもっと砕くよ(何)
ちなみに登場人物にモデルはいるとかいないとか・・・


ふー自己満足自己満足。
ところで、何でこんな話思いついたんだっけ?(もう忘れてるよこの人)

明け

今回の当直の結果、
MK先生(3年目)と私が組むとあまりよろしくないという結論になりました。
消外で一緒の当直だった時は緊急opeだったしなぁ・・・
今回は緊急opeはなかったですが、夜中は入院対応してました。
平和な当直を得るためには組まない方がいいようです。
このペアは解散だ!(何)